しかし、 Game#2のCLEはワン・パターンだけれどもLeBronのアイソ中心に得点を重ね、そしてディフェンスではGSWのアウトサイド・シュートを徹底して抑えることによってホームコート・アドヴァンテージを奪い取ることに成功しました。特にCurryに対しては、PNR 時にスクリーナーのディフェンダーがスイッチで外へ外へ押し出すようにチェックすることを徹底し、最終的にはCurryのマークマンと一緒にライン際まで追い込みます。これにより、Curryに3ptsのシュート・セレクションを簡単に与えませんでした。加えてPNR以外の場面でもDellavedovaや、ShumpertにしつこくガードされていたCurryは3ptsを 2/15 (3PM/A) とまともに決めされてもらえませんでした。3ptsの入らないGSWが勢いに乗ることは少なく、この試合はOTを合わせてもたった93ptsに抑えられてしまいます。
ただし、このGame#2は正直GSWが勝ってもおかしくはありませんでした。GSW が1点リードで迎えた残り30秒、GreenがLeBronのレイアップをブロックした後、GSW がボール・キープしていれば間違いなくGSWが勝利していました。それほどCLEにとっては紙一重の勝利でした。
- CLE 95 - 93 GSW (BoxScore)
雑記
- GSWはGame#1で好調だったIguodalaと、Speights がGame#2ではダメダメでした。Iguodala は自ら得点しようという意志がないのか、自身のシュート・セレクションのタイミングで何故かパス(しかも狭いし細かいし)を選択します。Iguodala がオープンでシュートを打たずにパスをするため、24秒ヴァイオレーションをコールされたシーンもありました。ディフェンスでがんばるだけでなく、オフェンスでももっともっと貢献してほしいですね。
Speights はPNPからのミドルシュートが警戒されてきて入らなかったのはよしとしても、3Qラストのダンク失敗は腰を抜かしました。。GSW が今ひとつ勢いに乗れなかった原因はCurryだけではないようです。また、Tristan Thompsonにオフェンス・リバウンドを普通に取られてましたね。Game#1の雑記の内容は単なる偶然だったようです。 - GSW のダメダメ・ポイントはもう一点あり、それはBarnesとGreenの3ptsです。CurryのPNRによって3ptsライン付近でフリーでボールをもらうことが多いこの二人が、3ptsシュートを半分でも決めて欲しい。この2試合で、Barnes -> 3/9 (3PM/A), Green -> 0/4 (3PM/A) と確立は低く、入らないからシュート・アテンプトが減っているとも考えられます。スプラッシュ・ブラザーズだけでなく、BarnesやGreenの3ptsが伸びてくると、GSW は優位に立てるでしょうし、それができなれければ苦しいシリーズとなるでしょう。
- WCFではハマッたGreenを5番ポジションとするスモール・ラインアップですが、Mozgov 相手では効果はないようです。あれだけ徹底してMozgov 中心で攻められていたにもかかわらず、Kerr HC はしばらく上述のスモール・ラインアップを起用していました。それだけKlay Thompson以外で停滞していたオフェンスを挽回し、勢いに乗りたかったのでしょうか。しかし、サイズもあり合わせのカットやポスト・プレイも上手いMozgov を相手にGSWは、ファールで止めるしか術がなく、結果勢いに乗ることはできませんでした。
- LeBronのアイソ中心のオフェンスは、GSW得意の早い展開を潰しており、とっても効果的に思えます。また、Game#2のある場面で、Shumpert、JR、Miller、LeBron、Tristan Thompson という恐ろしい布陣を起用してきました。この布陣でそこまで点を取ることはできませんでしたが、今後もこの布陣を起用してくるのでしょうか。起用されるのであれば、LeBron のアイソからパスが展開され、Shumpert、JR、Millerの3人が3ptsを決めまくる光景がCLEのホームとなるGame#3, Game#4で多く見られる予感がします。
- ハック・ア・Tristan Thompson という新たな武器を開発したGSW。ハックを仕掛けた4Q終盤に一気に点差を詰めることに成功していました。しかし、FINALの舞台だろうがおかまいなしにハックを仕掛け、勝ちにこだわるKerr HC はスゲーです。
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