2015/06/06

NBA FINAL 2015 : GSW vs CLE - Game#1

NBA FINAL 2015が始まりました。Kobe、Duncan、WadeがいないFINALは2000年以降初めてだそうです。(と言っても、5年連続FINAL進出のLeBronがいるため、あまり新鮮味はありませんが・・・)

FINAL経験者が一人もいないGSWの若いスターターの序盤は予想通りガチガチで、普段なら得点しているシチュエーションでもシュートを落とします。対照的に優勝経験のあるLeBron率いるCLEは淡々とGSWとの点差を離していきます。
第1試合は意地でも勝ちたいガチガチ状態のGSWの若いスターターを救ったのは、ベテランの2ndユニットでした。特にIguodalaとSpeightsが攻守に素晴らしい働きをし、2Q前半には点差を詰め、4Q前半にはリードを奪うことに成功します。2ndユニットの活躍のおかげで二人揃ってベンチに下がり落ち着ける時間をもらったのか、スプラッシュ・ブラザーズは次第に復調し、得点を量産します。
4Q中盤以降はシーソーゲームが続き、結局同点のままOTへ突入します。
OTでは、Curryがシューティング・ファールを続けてもらい、4本のFTを全て決めて4点リードします。その後のCLEのオフェンスで何とIrvingが負傷してしまいます。まともに動けないIrvingにより生じたノーマークのBarnesが3ptsを決めてそこで試合は決まってしまいました。


GSWの勝利は喜ばしいのですが、Irvingの負傷はとっても心配です。CLEはLoveも怪我で欠場してますからね。。次の試合では出場できるとよいのですが・・・。




雑記
  • IrvingへのマッチアップはCurryではなくKlay Thompsonでした。ディフェンダーとしても優秀なKlay ThompsonはIrvingに対してサイズで優位となり、また横の動きも俊敏でドライブにも簡単に抜かれないため、Irvingも苦しんでいました。そして、このマッチアップはLeBronとIrving(1番ポジション)とのPNRに対しても効果的でした。IrvingにCurryをつけた場合、PNR時にスイッチするとLeBronにCurryがつかなくてはならない完全なミスマッチが発生していまいますが、Klay Thompsonの場合、LeBronも高さの差は埋まるためそこまでミスマッチにはなりません。(実際LeBronは、フィジカルのミスマッチを利用しガンガン得点していましたが・・・)
  • 一方、Curryに対しては基本Irvingがマッチアップしていましたが、Shumpertがつく場面も多々ありました。これにはちょっと?で、CurryにShumpertをつけることで、必然的にKlay ThompsonにIrvingがつくことになり、高さ・サイズのミスマッチが発生しかなりやられていました。Curryに対してはIrvingも上手くガードしていたので、ミスマッチを作ってまでKlay ThompsonにIrvingをつける必要はないように思います。
  • この試合のMVPはやはり Iguodala。出場してすぐは、狭い細かいパスしたり、ゴール下のシュートのタイミングで要らないパスをしたりと不安に感じましたが、その後、その不安を一掃してくれました。ディフェンスもLeBronについては44ptsもとられましたが、基本シングル・カバレッジでガードしたおかげでLeBronとIrving以外を33ptsに抑えることに成功しています。またリードを広げられた1Q終盤など2ndユニット中心の時間帯ではオフェンスで引っ張ってくれ、GSWに落ち着きと爆発力を生み出してくれていました。
  • Tristan Thompsonのオフェンス・リバウンドはとっても脅威。ほとんどの局面で必ずといっていいほど絶好のリバウンド・ポジションをキープしています。GSWのスターター、Green、Bogutのインサイド陣相手にもオフェンス・リバウンドを量産し(この試合6本)、CLEに2ndチャンスからの得点に貢献していました。GSWはTristan Thompsonにオフェンス・リバウンドを取られないように警戒し、速攻やアーリー・オフェンスの機会を減らしてでもディフェンス・リバウンドに集中した方がよいと思います。
  • 怪我から復帰したSpeightsは、Iguodalaと一緒にGSWの2ndユニットの得点面で引っ張ってくれました。BogutやEzeliではできないPNPからの確立の高いミドルシュートは、GSWの強力なオフェンス・パターンとなっており、この安定した得点力のおかげで2ndユニットの時間帯にスプラッシュ・ブラザーズをベンチで休ませることができたと思います。
    もう一点気になったポイントとして、Speightsがフロアにいたおよそ9分間、実はTristan Thompsonにオフェンス・リバウンドを取られていませんでした。少ない時間であるため、正確な理由はわかりませんが、今後注目してみます。

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