2015/06/17

NBA FINAL 2015 : GSW vs CLE - Game#5

2勝2敗のイーブンで迎えたGame#5。勝った方が優勝に王手をかけることができるこの試合、実力伯仲な展開となりました。
少ないローテーションながらもGSWのスモール・ラインアップに対抗してきたCLE。LeBron が5番ポジションの時もありました。しかし、4Q半ばまで拮抗していたこのスモール・ラインアップ対決も、GSW に軍配が上がりました。


GSW に真っ向勝負を挑んで敗れてしまったCLE。この敗戦はGSWのホームだからというよりも単純に力負けだと感じる。Game#6 では、スモール・ラインアップまたは、ビッグ・ラインアップのどちらで挑んでくるのか。GSW をファール・トラブルに貶めることができるビッグ・ラインアップの方が有効に思えますが、Blatt HC はどのような采配をしてくるでしょうか。





超簡単な雑記

  • スモール・ラインアップ同士の対決をGSWが制したのは、チーム全体で得点を量産するGSW に対してCLE はLeBron の個人技中心である差のようにも感じます。Game#5では、Barbosa の13得点が良かった。Barbosa の活躍は、Klay Thompson の調子が上がらない分を見事に埋めていました。というか、Klay Thompson はファールしすぎ。
  • CurryのPNRに対して、CurryのマークマンであるDellavedova と、スクリーナーのマークマンであるTristan Thompson がせっかくライン際に追い詰めているのだから、そこでプレッシャー・ディフェンスが終わってしまったら勿体ない。スモール・ラインアップによって、ディフェンスが機動的になったのだから、ボールの展開先であるスクリーナー(Green)へのパスを潰しに行けば簡単にTOを誘発できそうなのに。。
  • Iguodala のフリースロー(FTM/A:2/11)の確率がひどかった。あまりに入らないので、JJ のファールで転倒した際に肘か肩を痛めたのか心配しました。一応 3pts を決めてたので、何ともなかったのだと一安心。

2015/06/13

NBA FINAL 2015 : GSW vs CLE - Game#4

1勝2敗とGame#4は是が非でも勝って、ホームに戻りたいGSWは、スターターをBogutからIguodala に変えてきました。5人全員機動力のある選手で固め、スロー・テンポからアップ・テンポなバスケットに持ち込みたい狙い。また、CLE は怪我人が多くベンチ・プレーヤーが少ないため、終始アップ・テンポなバスケットに付き合わせて終盤にガス欠させようという狙いもあったようです。
Bogut を外した超スモール・ラインアップは、速攻もできて、確かにボールが回り、良い形でノーマークのシュートをクリエイトしていましたが、反面リバウンドに弱く、Tristan Thompsonにオフェンスリバウンドを取られます。結局、この作戦が仇となり2ndチャンスから点を取られ、序盤は0-7とリードを奪われます。
しかし、T/O後、ノーマークのシュートが入り始め、リードを奪い返すことに成功します。Game#3まで不調だったBarnesとGreenのシュートも入り、GSW はどんどん勢いに乗ります。そして、54-42と本シリーズ初めてGSWがリードしたまま前半を終えます。
2Q半ば、LeBron がゴール真下付近のカメラマンのカメラと衝突し、頭を切る怪我をします。これ以上、CLE の選手の欠場は耐えられなかったのですが、無事コートに戻ってこれたのでホッとしました。
3Q、CLE はディフェンスのギアをあげ、スモール・ラインアップによって早くなったGSW のボール・ムーヴメントを潰します。また、リバウンドで圧倒し、2ndチャンスからコンスタントに得点します。CLE は勢いを取り戻し、GSWの得点を抑え、一時は65-62の3点差まで追い上げます。
しかし、CLE の猛攻はここまで。4Qではガス欠のためギアが失速し、GSW のアップ・テンポな展開について行けず、次第に足が止まるCLE。Curryの3ptsなどでじわじわとリードを広げられ、最後はガベージ・タイムとなり、ゲームセット。


これで2勝2敗のイーブンにしてホームに戻れることになったGSW。CLE はGame#5まで中2日あるので、少しでも主力メンバーの体力を回復させたいところ。GSW は、恐らくGame#5でもスモール・ラインアップで挑んでくるでしょう。主力メンバーの少ないCLEは対応する術がないように思いますが、どのようなアジャストしてくるのでしょうか。



雑記
  • NBAライターの宮地陽子さん曰く、GSW のスターター変更は直前まで秘密だった模様。事前の記者会見で、スターターについて尋ねられたKerr HC はCLE を動揺させるために「いつも通りで行く」と嘘を付いたそうです。新人 HC のはずですが、こういう駆け引きを仕掛けるあたり、さすがだと感じます。GSW の奇襲にやられてしまった、CLE のBlatt HC が次戦ではどのような策を練ってくるのか、HC 同士の対決も見物ですね。
  • Game#2でGSWがスモール・ラインアップを実践した時に、大暴れしたMozgovはこのGame#4でもインサイドを支配します。GSW はサイズ・高さのあるMozgovに対してファールで止めるしか術がないのは同じだったようで、ガードするのにとても苦労していました。やはりスモール・ラインアップはディフェンス面で明らかに不利。そのリスクを承知して、この作戦を実践しているのですから、HC も相当の覚悟だったと思います。
  • ただし、オフェンスとは反対にディフェンスでMozgovは穴になります。スモール・ラインアップにより、Bogut もEzeli もいないため、恐らくGSWのメンバーで一番キャッチ・アンド・シュートが苦手なIguodalaをマークします。しかし、スピードのミスマッチがあるため、離れてガードするしかできず、Game#3からオフェンスの積極性を持続していたIguodalaに外からどんどんシュートを決められます。終盤は外のないLivingstonをマークしていたため、少しは穴を隠せたと思います。
  • Shumpert とJR のシュートがGame#4では入りませんでした。LeBron のアイソからの展開でこの二人が得点できないようだと、CLE の得点がガクッと下がるようです。特にJRは、4本連続で3ptsを外したシーンがあり、とにかくこの日はリングに嫌われていたようです。
  • スモール・ラインアップによって、1試合90点前後に抑えられていたGSWの得点が、一気に100点以上を記録します。やはり、100点以上がGSWのペースのようです。CLE はスモール・ラインアップに対抗しようにもできないのが厳しいところ。怪我人の多さとベンチ・プレーヤーの層の薄さが、仇となっています。
  • Game#3でハマッたLeeのスリップですが、Game#4ではそのシーンがあまり見られませんでした。CLE がスリップさせないようにアジャストしたのか、それとも通常のPNRにてボールの展開先であるBarnesやGreenのシュートが好調だったため、そもそもGSW がスリップをしなかったのかは不明。どちらにしろ、スモール・ラインアップとなったGSW の攻撃に対してCLEは手が出なかったため、CLE は更なる対応が必要のようです。

2015/06/11

NBA FINAL 2015 : GSW vs CLE - Game#3

Game#2にてCurryの3ptsを徹底して封じられたGSWが、CLEの3ptsに対する執拗なまでのディフェンスをどのように挽回してくるのか注目していましたが、3Q終盤までGame#2の展開と変わりませんでした。CurryのPNRに対しては、Dellavedova や Shumpert のマークマンと、スクリーナーのディフェンダーが一緒になってCurryを追いかけます。そこからBarnesやGreenにボールを展開しても、FINALという場面で舞い上がっているのか3ptsが入らないため、勢いに乗れません。
対するCLEは、LeBronのアイソ、Dellavedovaのフローターを中心にスローペースに持ち込みながら、着実に得点を重ね3Qには20点のリードを奪います。
GSWはLeeを起点に4Qに追い上げを図ります。LeeはCurryとのPNR時に、スクリーンをスリップしますが、この時、CLEのCurry、Leeのそれぞれのマークマンとの間にスペースが生じ、ペイント・ゾーンへカットしたLeeに楽にパスが出せます。そこからアウトサイドに展開して3ptsを決めたり、Lee自らシュートしたり、CLEのディフェンスを苦しめていました。
そんな苦しんだCLEを救ったのは、 Dellavedovaでした。81-80とCLE 1点リードまで詰められた場面で、カウント1スローを獲得。このプレイでGSWに乗っていた勢いをCLEへ引き戻します。
その後、ファール・ゲームとなってCurryの3ptsが入り始めましたが、CLE はフリースローを確実に決め、またGSWにミスにも助けられた結果、CLEのホームにFINAL初勝利をもたらすことに成功しました。
1勝2敗と追い詰められたGSWは次のGame#4は確実に勝ちたいところ。4Qで見せた勢いをGame#4でも持続させること、そしてBarnesとGreenの若手二人の3ptsが入れば、まだまだGSWにも勝機があると思います。また、CLE はPNR時にスクリーナーがスリップした場合に、どのような対応をとってくるでしょうか。次も面白いゲームとなりそうです。




雑記
  • CLE のルーズ・ボールに対する執着心は田岡監督も大絶賛するだろうほどすごい。GSW よりも「勝つんだ」という強い意志が伝わってきます。逆にいうと、GSW のプレイからはそのような気持ちがあまり伝わってきません。 特にDellavedovaのルーズ・ボール、Tristan Thompsonのリバウンドに対する積極果敢な姿勢は素晴らしいと思います。ルーズ・ボールやリバウンドを制することで、自チームのオフェンス・ポゼッションを増やすことができ、相手のポゼッションを減らすこともできますし、かつ勢いに乗ることもできます。怪我人も少なく総合力で勝りそうなGSWが苦戦している理由は、このようなところにも現れていそうです。
  • ルーズ・ボールの競り合いも多くフィジカルなゲームとなりましたが、GSW のファールは多過ぎ。Greenもファール・トラブルに陥り、わずか30minの出場となりました。Game#2でも調子の良かったKlay Thompsonが1Qで早々にファール・トラブルとなっています。Greenのファール・トラブルにより、LivingstonがLeBronとマッチ アップするという場面もありました。1勝2敗と負け越しましたし、今後はいかなる不安材料も取り払いたいので気をつけたいところです。
  • Game#2では、ダメダメだと書きましたが、Game#3のIguodalaは良かったです。オフェンスで自身がオープンとなった場面では、積極的に3ptsやドライブをトライしていました。ディフェンスでも、LeBronに対して良くガードしていたと思います。
  • 4QにてGSWの追い上げの起点となったPNR時のLeeのスリップについてですが、その後、CLE のディフェンスが混乱したのか、普通のPNRでもスクリーンに引っかかるようになり、スクリーナーのディフェンダーがCurryにスイッチせざるを得なくなっていました。スクリーナーのディフェンダーとの1対1であれば、Curryは上手くスピードのミスマッチをつき、3ptsや、ペネトレイトから得点を量産できていました。また、スイッチによって、スクリーナーであるLeeとCurryのマークマンとの間にサイズのミスマッチも生じ、Leeもこのミスマッチを上手くついていました。この流れがGame#4でも続くと面白いのですが、CLE もアジャストしてきそうですね。

2015/06/09

NBA FINAL 2015 : GSW vs CLE - Game#2

Game#1のOTで負傷したIrvingは、残念ながら左ひざ膝蓋骨の骨折により、3~4ヶ月の離脱となりました。LeBron のアイソ中心のオフェンス・パターンは強力だけれども、それが固定化され上手く守られ始めると、得点が停滞してしまいます。そのような場面でIrvingのペネトレイトを期待されていたと思うのですが、第2の点取屋を失ってしまったCLEは俄然苦しいシリーズになることが見込まれました。
しかし、 Game#2のCLEはワン・パターンだけれどもLeBronのアイソ中心に得点を重ね、そしてディフェンスではGSWのアウトサイド・シュートを徹底して抑えることによってホームコート・アドヴァンテージを奪い取ることに成功しました。特にCurryに対しては、PNR 時にスクリーナーのディフェンダーがスイッチで外へ外へ押し出すようにチェックすることを徹底し、最終的にはCurryのマークマンと一緒にライン際まで追い込みます。これにより、Curryに3ptsのシュート・セレクションを簡単に与えませんでした。加えてPNR以外の場面でもDellavedovaや、ShumpertにしつこくガードされていたCurryは3ptsを 2/15 (3PM/A) とまともに決めされてもらえませんでした。3ptsの入らないGSWが勢いに乗ることは少なく、この試合はOTを合わせてもたった93ptsに抑えられてしまいます。
ただし、このGame#2は正直GSWが勝ってもおかしくはありませんでした。GSW が1点リードで迎えた残り30秒、GreenがLeBronのレイアップをブロックした後、GSW がボール・キープしていれば間違いなくGSWが勝利していました。それほどCLEにとっては紙一重の勝利でした。
Game#3はCLEのホームとなりますが、CLE がGame#2のディフェンスを再度実践できればCLEが優位となるでしょう。また、GSW はCLEのディフェンスをどのように攻略していくのでしょうか。Game#3も目が離せない面白い試合となりそうです。



雑記
  • GSWはGame#1で好調だったIguodalaと、Speights がGame#2ではダメダメでした。Iguodala は自ら得点しようという意志がないのか、自身のシュート・セレクションのタイミングで何故かパス(しかも狭いし細かいし)を選択します。Iguodala がオープンでシュートを打たずにパスをするため、24秒ヴァイオレーションをコールされたシーンもありました。ディフェンスでがんばるだけでなく、オフェンスでももっともっと貢献してほしいですね。
    Speights はPNPからのミドルシュートが警戒されてきて入らなかったのはよしとしても、3Qラストのダンク失敗は腰を抜かしました。。GSW が今ひとつ勢いに乗れなかった原因はCurryだけではないようです。また、Tristan Thompsonにオフェンス・リバウンドを普通に取られてましたね。Game#1の雑記の内容は単なる偶然だったようです。
  • GSW のダメダメ・ポイントはもう一点あり、それはBarnesとGreenの3ptsです。CurryのPNRによって3ptsライン付近でフリーでボールをもらうことが多いこの二人が、3ptsシュートを半分でも決めて欲しい。この2試合で、Barnes -> 3/9 (3PM/A), Green -> 0/4 (3PM/A) と確立は低く、入らないからシュート・アテンプトが減っているとも考えられます。スプラッシュ・ブラザーズだけでなく、BarnesやGreenの3ptsが伸びてくると、GSW は優位に立てるでしょうし、それができなれければ苦しいシリーズとなるでしょう。
  • WCFではハマッたGreenを5番ポジションとするスモール・ラインアップですが、Mozgov 相手では効果はないようです。あれだけ徹底してMozgov 中心で攻められていたにもかかわらず、Kerr HC はしばらく上述のスモール・ラインアップを起用していました。それだけKlay Thompson以外で停滞していたオフェンスを挽回し、勢いに乗りたかったのでしょうか。しかし、サイズもあり合わせのカットやポスト・プレイも上手いMozgov を相手にGSWは、ファールで止めるしか術がなく、結果勢いに乗ることはできませんでした。
  • LeBronのアイソ中心のオフェンスは、GSW得意の早い展開を潰しており、とっても効果的に思えます。また、Game#2のある場面で、Shumpert、JR、Miller、LeBron、Tristan Thompson という恐ろしい布陣を起用してきました。この布陣でそこまで点を取ることはできませんでしたが、今後もこの布陣を起用してくるのでしょうか。起用されるのであれば、LeBron のアイソからパスが展開され、Shumpert、JR、Millerの3人が3ptsを決めまくる光景がCLEのホームとなるGame#3, Game#4で多く見られる予感がします。
  • ハック・ア・Tristan Thompson という新たな武器を開発したGSW。ハックを仕掛けた4Q終盤に一気に点差を詰めることに成功していました。しかし、FINALの舞台だろうがおかまいなしにハックを仕掛け、勝ちにこだわるKerr HC はスゲーです。

2015/06/06

NBA FINAL 2015 : GSW vs CLE - Game#1

NBA FINAL 2015が始まりました。Kobe、Duncan、WadeがいないFINALは2000年以降初めてだそうです。(と言っても、5年連続FINAL進出のLeBronがいるため、あまり新鮮味はありませんが・・・)

FINAL経験者が一人もいないGSWの若いスターターの序盤は予想通りガチガチで、普段なら得点しているシチュエーションでもシュートを落とします。対照的に優勝経験のあるLeBron率いるCLEは淡々とGSWとの点差を離していきます。
第1試合は意地でも勝ちたいガチガチ状態のGSWの若いスターターを救ったのは、ベテランの2ndユニットでした。特にIguodalaとSpeightsが攻守に素晴らしい働きをし、2Q前半には点差を詰め、4Q前半にはリードを奪うことに成功します。2ndユニットの活躍のおかげで二人揃ってベンチに下がり落ち着ける時間をもらったのか、スプラッシュ・ブラザーズは次第に復調し、得点を量産します。
4Q中盤以降はシーソーゲームが続き、結局同点のままOTへ突入します。
OTでは、Curryがシューティング・ファールを続けてもらい、4本のFTを全て決めて4点リードします。その後のCLEのオフェンスで何とIrvingが負傷してしまいます。まともに動けないIrvingにより生じたノーマークのBarnesが3ptsを決めてそこで試合は決まってしまいました。


GSWの勝利は喜ばしいのですが、Irvingの負傷はとっても心配です。CLEはLoveも怪我で欠場してますからね。。次の試合では出場できるとよいのですが・・・。




雑記
  • IrvingへのマッチアップはCurryではなくKlay Thompsonでした。ディフェンダーとしても優秀なKlay ThompsonはIrvingに対してサイズで優位となり、また横の動きも俊敏でドライブにも簡単に抜かれないため、Irvingも苦しんでいました。そして、このマッチアップはLeBronとIrving(1番ポジション)とのPNRに対しても効果的でした。IrvingにCurryをつけた場合、PNR時にスイッチするとLeBronにCurryがつかなくてはならない完全なミスマッチが発生していまいますが、Klay Thompsonの場合、LeBronも高さの差は埋まるためそこまでミスマッチにはなりません。(実際LeBronは、フィジカルのミスマッチを利用しガンガン得点していましたが・・・)
  • 一方、Curryに対しては基本Irvingがマッチアップしていましたが、Shumpertがつく場面も多々ありました。これにはちょっと?で、CurryにShumpertをつけることで、必然的にKlay ThompsonにIrvingがつくことになり、高さ・サイズのミスマッチが発生しかなりやられていました。Curryに対してはIrvingも上手くガードしていたので、ミスマッチを作ってまでKlay ThompsonにIrvingをつける必要はないように思います。
  • この試合のMVPはやはり Iguodala。出場してすぐは、狭い細かいパスしたり、ゴール下のシュートのタイミングで要らないパスをしたりと不安に感じましたが、その後、その不安を一掃してくれました。ディフェンスもLeBronについては44ptsもとられましたが、基本シングル・カバレッジでガードしたおかげでLeBronとIrving以外を33ptsに抑えることに成功しています。またリードを広げられた1Q終盤など2ndユニット中心の時間帯ではオフェンスで引っ張ってくれ、GSWに落ち着きと爆発力を生み出してくれていました。
  • Tristan Thompsonのオフェンス・リバウンドはとっても脅威。ほとんどの局面で必ずといっていいほど絶好のリバウンド・ポジションをキープしています。GSWのスターター、Green、Bogutのインサイド陣相手にもオフェンス・リバウンドを量産し(この試合6本)、CLEに2ndチャンスからの得点に貢献していました。GSWはTristan Thompsonにオフェンス・リバウンドを取られないように警戒し、速攻やアーリー・オフェンスの機会を減らしてでもディフェンス・リバウンドに集中した方がよいと思います。
  • 怪我から復帰したSpeightsは、Iguodalaと一緒にGSWの2ndユニットの得点面で引っ張ってくれました。BogutやEzeliではできないPNPからの確立の高いミドルシュートは、GSWの強力なオフェンス・パターンとなっており、この安定した得点力のおかげで2ndユニットの時間帯にスプラッシュ・ブラザーズをベンチで休ませることができたと思います。
    もう一点気になったポイントとして、Speightsがフロアにいたおよそ9分間、実はTristan Thompsonにオフェンス・リバウンドを取られていませんでした。少ない時間であるため、正確な理由はわかりませんが、今後注目してみます。

2015/06/02

NBA WCF 2015 : GSW vs HOU - Game#5

2014-2015シーズンもいよいよFINALを残すのみとなりました。GSWが圧倒的強さでレギュラー・シーズンを67勝で終え、PlayOffではHOUを破ってFINALへ進出しました。一方、タンク進行中のUTAはシーズン後半にKanterをトレードで放出し、Gobertをスターター起用してから勝ち星を増やしていくことができ、来シーズンへの期待が高まります。




雑記
  • GSWのチーム・スタイルからディフェンスが一層激しくなるPlayOffで勝てるかどうか疑問でしたが、見事に裏切られました。Curry、Thompsonのスプラッシュ・ブラザーズでオフェンスが停滞しても、BarnesやGreen、Iguodalaなどが代わりに得点を取り、チーム全体で高得点を稼いでいた印象です。FINALでも、Curry、Thompsonのシュートが不調になった場合に、如何に他の選手がサポートするかが鍵となってきますので、BarnesやGreenの若手2人は特に活躍してほしいですね。
  • Game5では散々でしたが、やはり髭ダンディーことHardenは凄かった。FTをもらうのが抜群に上手いし(GSWとのシリーズでは5試合で46/53)、ステップバックからのジャンパーを決めまくっていました。現時点の最強SGのポジションは間違いないでしょう。。Thompsonもがんばっていましたが終始Hardenへのディフェンスに苦しめられていました。ただ、Hardenに対して(Howardに対してもそうですが)シリーズを通してシングル・カバレッジのデフェンス・パターンを徹底して変更しなかったことが、結果的に功を奏したように思えます。
  • 誰しもが思っていそうですが、Beverleyがいたらこのシリーズは違う結果になっていたかもしれません。少なくとももう少し競っていたと思います。Curryに対してTerryがフィジカルに張り付いていましたが、1試合通してはさすがに限界があるようです。タフなBeverleyであればCurryの速い速いモーション・スリーをいくらかスローダウンできたかもしれません。途中、ArizaやBrewerもCurryについていましたが、ポスト・プレイの得意なウィングのいるGSWはマークマンの変更により生じるミスマッチをつくのが上手いため、GSW全体のオフェンスは止められなかったように思えます。
  • FINALでは、Barnes、Green、Iguodalaの3人でLeBronをWチーム無しでどれだけ抑えられるか、Tristan Thompsonにオフェンス・リバウンドを取られないように、デフェンス・リバウンドを確実に取ることが重要だと思います。個人的には、正直LeBronがまたまた優勝する絵しか思い浮かびませんが、それでもGSW(というかWestのチーム)には優勝してもらいたいものです。
  •  試合後の記者会見に登場するCurryの娘、Rileyがとっても可愛い。。