- SAS 107 - 86 MIA (BoxScore)
雑記
- 個人的にこの試合のワースト・プレイヤーはWade。SASは完全にWadeのアウトサイドを捨てているのでWadeが3Pラインでノーマークになっても脅威になりません。Wadeもシュートを打たずパスをしますが、SASはそのパスを読み、Wade以外のノーマークを作らせません。3Q終了時点で4Pしか得点できていないことに加えてDFも散々でした。まずDFの戻りが遅いです。自身がファールをもらえなかった時に審判に抗議をするのですが、Wadeが戻らないことによって生じるOFでの数的優位をSASは逃しません。必ずノーマークを作ります。これは昨年のFINALでも散々指摘されていました。また、Diawをマークすることが多かったのですが、サイズのミスマッチをつかれ、ポストアップでやられていました。Boshがヘルプに行くと空いたスペースにアシストを決められるなど、Wadeのところから攻められていました。
- 4Q序盤にAndersenのファール・トラブルによってHaslemがコートに入るとWadeは息を吹き返します。長年、同じチームでプレーしているため息もピッタリな二人。HaslemのスクリーンとOFリバウンドがWadeを助けます。HalemとプレーするWadeはそれまでとはまるで別人のように安定してシュートを決めていました。安直ですが、Game#5ではLewisに代えてHaslemをスターターで起用するのもアリかと思います。
- ファール・トラブルの罠から抜け出せないGreenは、この試合もわずか19minのプレイタイムに制限されました。シュートが好調なのでとっても勿体無い。しかし、プレイタイムが制限される理由はファール・トラブルだけではなさそうです。3Qの開始早々TOを犯し、コートサイドでPopovich HCを怒りで飛び上がらせます。LeBronが連続で得点し、追い上げモードの波に乗りかけていたため、不用意なTOはNGでした。Parkerが得点を返して何とかPopovich HCの怒りを静めますが、その後、せっかくOFリバウンドをとったのにパスミスを犯ししたため、Popovich HCの逆鱗に触れます。結局、この後Ginobiliと代えられしばらくコートに戻りませんでした。
- 控え選手がスターターと同じレベルでプレイできるSASは本当に脅威です。この試合でも控え選手だけで41Pを奪取しています。対するMIAは30Pでそれほど悪くはありませんが、James Jonesがガベージ・タイムで11Pを決めています。今のところ、Game#1からGame#4まで控え選手の得点はSASが上回っています。この試合もGinobiliは勿論、Mills、Splitter、Bonnerが要所で良い働きをしていました。MIAは如何にしてこの的を絞らせない全員バスケットを防ぐのでしょうか。
SASの全員バスケットとは対照的にMIAのOFはスーパースターの一辺倒が目立ちます。前半を55-36と大量リードを奪われましたが、MIAの36Pは少な過ぎ。個人的にはMIAのOFの限界を感じた試合でした。SASのOFは上述の通り、人もボールもよく動きます。一回のOFでほぼ全員がボールに触ります。一方、MIAのOFはLeBronやWadeがボール・コントロールをし、P&Rやペネトレイト、ポストアップを仕掛けます。二人以外はヘルプからノーマークが生まれるとパスをもらいシュートを打ちますが、一回のOFでボールに触らないこともあります。MIAのシューター陣が不調に終わりましたが、定期的にボールに触らないとシューターはリズムに乗れません。LeBronやWadeのスーパースターの一辺倒もハマれば強力なのですが、二人以外の好不調の波を生み出してしまう要因の一つになっているのではないかと思えました。
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