2014/06/10

NBA FINAL 2014 : SAS vs MIA - Game#2

2011年のFINALでDALに敗れて以来、PlayOffでの連敗がないMIA。なんと敗戦した次の試合では12連勝中だそうです。Game#1の終盤でLeBronが離脱した原因は、水分不足からくる足の痙攣だったようです。冷房が故障し30℃を超える厳しい暑さ中、ハイパフォーマンスを維持し続けるのは超人LeBronと云えど限界がきてしまったのでしょう。Game#2ではAT&Tセンターの冷房も直り、万全の態勢で試合に臨んだMIA。そして、ベテラン揃いのSASにとってはホームで2勝したいため負けられない重要な試合でした。
1QではGame#1の雰囲気を引きずってしまったのかLeBronはTOを連発しましたが、3Qで爆発し一気にリズムに乗りました。Leonardがファール・トラブルでベンチへ下がるとDiawがLeBronをマークしたのですが、ドライブを警戒しスペースを空けて守っていたDiawからミドル・シュートと3PをFGM-A : 6/7 (3PM-A : 2/2)で決めていき、試合のペースをMIAへたぐり寄せます。
この試合のTurning PointとなったのがChalmersの肘打ちフレグラント。2点リードしていたSASはFT×2を決めて4点リードでマイボールとしたかったのですが、肘打ちを喰らったParkerが2本落とします。FT後のマイボールで得たFT×2も、先ほどのParkerのFTが伝染したのか、Duncanも2本落とし、次のMIAのOFでリズムに乗っているLeBronに3Pを決められます。結局、最大6点リードしたかった場面が、2点ビハインドとなり、追う展開となってしまいました。
肘打ちの影響が心配されたParkerですが、残り2:25で3Pを決めMIAのリードを奪い返します。しかし、LeBronを警戒しDFをインサイドへ収縮すると、右コーナーでノーマークで待ち構えていた好調のBoshに3Pを決められ再度逆転されます。
この後、GinobiliとDuncanのTOもあったのですが、LeBronを中心としたMIAのプレッシャーDFがSASの追い上げをシャットアウトし、見事シリーズをイーブンにします。また、この試合でMIAはPlayOffで敗戦した次の試合での連勝を"13"に伸ばしました。



雑記
  • 1QのDuncanはゴール下を完全に支配していました。OFリバウンドをよく取り、FGM-A 5/6 でシュートを決めていた。MIAは中盤、DuncanのマークマンをLewisやBoshよりもフィジカルに強いAndersenに変更しプレイタイムも増やしました。DuncanはAndersenに対してローポストからゴール下まで押し込むことができず苦戦し、FG%も落とします。
  • DuncanとLeBronがテクニカルを取られ、ファールの多かったこの試合。両チームで計40個の笛が吹かれました。Green、Leonard、 そしてGinobiliまでファール・トラブルでプレイタイムが制限されたのはSASにとって計算外。Game#1で勝利の立役者となったGreenが 18minしかプレイしていないのが悔やまれます。
  • 3QでLeBronが爆発する前に効率良く得点を取っていたのが、ChalmersとLeBronのP&Rでした。LeBronはスクリーナーとしても優秀で、ChalmersのマークマンであるParkerはLeBronのスクリーンを振り切れません。結果、スイッチしますがLeBronにParkerがつくミスマッチが生じ、そこからLeBronにやられていました。SASはこのミスマッチが発生すると、ウィーク・サイドからWチームを仕掛けたりしていましたが、終始対応できていませんでした。
  • SASの2ndユニットが素晴らしい。Diawがコートに居るとLeBronにマッチアップできるだけでなくボール回りもよくなります。Leonardがインサイドへドライブして詰まってしまうが、Diawが良いタイミングでカットしボールを貰いに行ったおかげでTOにならずにDuncanのゴール下へ繋がりました。こういうことができる選手がベンチから出てくれるのはとっても頼もしい。また、今日はMillsが良かった。3Qの終盤では、3P×2とColeからチャージングを取り、LeBronがリズムに乗って突き放しにかかったところを何とか離されずにいられたのはMillsの踏ん張りのおかげでした。
  • 3Q、4Qと得点を量産したLeBronですが、OFだけでなく、彼がコートいることによってMIAのDFはより凶悪になるようです。Game#1では終盤に得点を奪われ続けたMIAのDFでしたが、この試合では4Q終盤のParkerの3Pの後は試合終了寸前に決まったGinobiliの3P以外、SASに得点を許しませんでした。LeBronはこの苦しい時間帯でParkerをマークし、振り切られずについて行き、スティール(ボールはアウト・オブ・バウンズ)し、超人の動きでSASのOFの機会を潰していました。とってもえげつないです。
     
  • 技術の一つと思いつつも、私はフロップが好きじゃない。今日のChalmersとWadeが受けたファールは明らかにフロップでした。また、ChalmersもWadeも手癖が非常に悪いからイマイチ好きになれない。よく笛が吹かれないなぁと思うことがよくある。わざとじゃないにしても、お願いだから今日のParkerへの肘打ちのような行為は今後やめて欲しい。。試合後のレビューでフロップの判定はされるのだろうか?

(感想)
Game#1ではLeBronの離脱もあり何とか勝てたSASですが、この試合では力の差を見せ付けられた結果となりました。正直私にはSASの勝つイメージはあまり浮かびませんが、Popovich HC はどのような策を持ってGame#3に臨むのでしょうか。
LewisとBoshのところで外からよくやられたので、スターターをSplitterからDiawやBonnerに変えてくるのでしょうか。LeBronにやられっ放しのLeonardが踏ん張り、一泡吹かすのでしょうか。楽しみです。

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