2014/06/07

NBA FINAL 2014 : SAS vs MIA - Game#1

UTAのお話を色々すっ飛ばしてFINALのレビューを書きます。二年前、WCFで二連勝から四連敗を喫したOKCに雪辱を果たしたSASと、昨年、Game#7までもつれ苦しんだINDを圧倒的強さでねじ伏せたMIAとの二年連続のカード。
今年はSASにホーム・コート・アドヴァンテージ(HCA)があるため、SASのホーム・コートであるAT&TセンターでGame#1が行われましたが、なんと冷房が故障したため、アリーナの中は最大32℃まで上がったそうです。このため両チームとも選手の出場時間を最小限に抑えており、この試合で一番長くコートに立っていたのはParkerの37minでした。
MIAはLeBronが4Qの残り4minで怪我(足を攣った?)のため、ベンチへ下がりコートには戻りませんでした。そこから一気にリードを広げたSASがまずは一勝。暑さのためか、MIAのお家芸である凶悪プレッシャーDFがあまり見られなかったのと、SASのFG%が58.8% (3P : 52.0%) とよく決まっていたため、Game#2では同じようにはいかないでしょう。
LeBronはGame#2で復帰できるとよいのですが・・・




メモ
  • 昨年FINALで対戦した時は、キャッチ&シュートの確率の低いLeBronとWadeに対して距離をあけて守っていたSAS。Game#1ではWadeには同様に離れて守っていたが、一方LeBronにはLeonardが距離を詰めて守っていました。自信があったのかもしれませんが、Leonardは前半ファール・トラブルに陥り、結果的に失敗に終わったように思えます。
  • Leonardがファール・トラブルでベンチへ下がると、GreenではなくDiawをLeBronにマークさせてきたSAS。そして、DiawもLeBronに対して距離を詰めて守ってきますが、これはLeBronがハーフラインと3Pラインの中間あたりから勝負を仕掛け、スピードのミスマッチでDiawを置き去りにします。結局、この後DiawはLeBronに対して距離をあけて守ります。
  • 初戦だからかSASの若手のミスがよく目立ちました。Splitterは前半から「決めきれない」 、「キャッチし損ねる」、「パスが悪い」という三大がっかりを連発。Splitterはいつものことだと思っていたら、GreenやLeonard、さらにはBelinelliまでもがパスミスなどを連発し、3QでMIAにリードを許してしまった。一応Belinelliを除いて皆FINAL経験者だし、MIAのDFが優れていたわけでもなかったため、とっても勿体無い。ただ、Splitterも、Greenも、Leonardも4Qではミスを挽回する活躍をしてくれた。特にGreenは、4Q終盤の試合を決定付ける三連続3Pは素晴らしかった!
  • MIAはBoshとLewisをIND戦に続き、スターターに並べてきました。DuncanもSplitterも、3Pを打ってくる相手を守るのは得意ではないため、この布陣はSASにとっては脅威。しかも、今日はBoshもLewisも3Pがよく入った。ただし、LewisはP&RのボールマンへのDFがよくない。ハードヘッジにもいかずポジショニングが中途半端であるため、2QではLewisのところからDiawによくやられていました。
  • MIAのDFの穴がLewisなら、SASのDFの穴はBelinelliでした。序盤にシュートが好調で出場時間を得ていたBelinelliですが、Lewisとマッチアップしたところ高さのミスマッチをつかれ、3Qでは狙われていました。WadeやLeBronにBelinelliをつけても効果的に守れず、当然のようにやられていたため、今後彼の出場がリスキーに感じてしまいました。
  • 4Q終盤にLeBronが怪我のためベンチへ下がった後、Green、Leonard、Parkerの3Pで試合は決まってしまったが、MIAはWadeも含めショックが大きかったのか、DFではいつものP&R時に仕掛けるボールマンに対するハードヘッジと、素早いローテーションによる凶悪なプレッシャーがかけれていませんでした。MIAのDFは終盤になるにつれよりアグレッシブになるのですが、この試合では沈黙していました。「LeBronがコートに立っていれば」と、思わんばかりです。しかし、SASのノーマークの3Pをクリエイトする美しいボール・ムーヴメントは本当に素晴らしかったです。UTAも見習って欲しい。
  • 昨年のFINALでも思っていたのですが、SASはRay様を追っかけるのが苦手。この試合でもよくRay様をノーマークにして3Pを打たれていました。確率は 3/8 と良くも悪くもないのですが、昨年あれだけ痛い目に遭ったRay様に8本は打たれ過ぎ。3Qに3Pが決まらなくなったRay様が速攻で豪快なダンクを決めた時は最高でした。このお方、本当に38歳ですか、、かっこ良過ぎる!!
  • (おまけ)
    Duncanがファールをコールされた時のリアクションがとってもかわいい。。

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