2013/07/25

Las Vegas summer league MVP Ian Clark signs with the Jazz

GSWへトレードで移籍したKevin Murphyがウェイブされました。薄々そうなる予感はしてまして、NBAの世界は厳しいものだと改めて思い知らされます。ただし、チャンスを掴めなかった者もいれば、その裏ではチャンスを掴む者もいます。Las Vegasで開催されたサマー・リーグでMVP受賞したIan ClarkがUTAと契約しました。(The Salt Lake Tribune より)
(※)契約の詳細は正式に決まり次第、こちらに載せます。⇒2年契約。1年目:$490,180、2年目(TeamOption)$816,482
各サイトから情報を集めたので、(お馴染のメモも兼ねて)簡単にご紹介。

Player Profile
  • Birth Date : March 17, 1991
  • Hometown : Memphis, TN
  • Position : SG
  • Height : 6' 3''
  • Weight : 175 pounds

Belmont大学出身でNCAAにも参加し、2012 - 2013 シーズンでは18.2ppgを記録しています。3pts成功率はなんと45.9%!!
彼はドラフトではどのチームからも指名されませんでした。Las Vegasで開催されたサマー・リーグではGSWのメンバーとしてプレイし、トーナメントを勝ち抜き、決勝では33ptsの活躍で優勝に貢献しました。
決勝の vs PHX とのハイライト動画がこちら。



Kevin Martinのような低いけど早いリリースですが、高確率で決まっています。このサマー・リーグでも45%の3pts成功率を記録しています。良いシューターですが、SGのポジションの割りにサイズがなく、また線も細いのがネック。スポットアップ・シューターとしてであれば、かなり戦力となる選手だと思いますが、果たしてNBAでどこまで通用するのでしょうか?
個人的にはBurksとのバックコート・コンビだと相性が良いのではないかと考えています。

彼のエージェントであるBill Duffy氏曰く、UTAの他にGSW、POR、BOS、MIAの4チームがClark獲得に興味を示していたようです。そんな中、UTAを選んでくれたのは嬉しい。(UTAの薄っすらしたアウトサイド事情をよくわかっていらっしゃる)
さて、Clarkが加わったことで現時点でのロスターを整理してみます。
(※)新加入選手は青字、未サインの選手は赤字で表記
  • PG : Trey Burke / (Raul Neto) / (John Lucas)
  • SG : Alec Burks / (Jerel McNeal) / (Brandon Rush) / (Ian Clark)
  • SF : Gordon Hayward /(Marvin Williams) / (Richard Jefferson)
  • PF : Derrick Favors / (Jeremy Evans) / (Andris Biedrins)
  • C   : Enes Kanter / (Rudy Gobert
現在13名であと2人追加する必要がありますが、誰を獲得するのでしょうか。まだまだオフの楽しみは残っているようです。

2013/07/21

Raul Neto returns to his Spanish team instead of NBA next season

UTAの話題を二つ、メモも兼ねてご紹介。
  1. Netoが2013 - 2014 シーズンはNBAでプレイすることはなくなりました。

    現在、スペイン・リーグの「Lagun Aro GBC」の契約下にあるNetoですが、今年もそのチームでプレイすることになりそうです。(The Salt Lake Tribune より)
    当件に対するNetoのコメントはこちらです。
    "Playing in the NBA is a dream I want to make happen. I think I've taken the first step, but I cannot be in a hurry, I have to wait for the right moment."
    本人は、一年間NBAでプレイできないことに対して焦った様子は見せておらず、冷静に考えるようにしているようです。来年、UTAと合流するのを楽しみに待ってます。
    先日、John Lucas Ⅲと契約し、欲していた第3PGの穴を埋めたUTAですが、Netoが次シーズンはプレイできないため、PGをもう一人調達する必要がでてきました。 Welcome Tinsley!!! という私の個人的な想いはさておき、今後どうするのでしょうね?

    そういえば、ルーキーの中でNetoだけどんな選手か確認しておりませんでした。よって、スペイン・リーグでNetoが所属しているチーム「Lagun Aro GBC」のNeto中心の動画を見つけましたので、ご紹介。



  2. スカウトのBrad Jones氏がACに就任しました。(Desert News より)

    前ACだったJeff Hornacek氏(現PHXのHC)が抜けたため、Jones氏がACに抜擢されました。Sydney Lowe氏、Michael Sanders氏(どちらもAC)と一緒にTyrone Corbin HCのサポートをしてくださいます。
    これを受けてCorbin HCのコメントがこちら。
    "I am very pleased with the basketball staff we have assembled, Brad is a talented, well-respected coach with a proven track-record of success who earned this promotion. I look forward to working with him more closely in his new, expanded role."
    また、スカウトではJones氏がACに就任したため、代わりにAlex Jensen氏(元Utah大学)が抜擢されました。現スカウトのJohnnie Bryant氏とともに担当します。フロント側の補強も整ったようで良かったです。

    ちなみに以前の投稿でもご紹介しましたが、Jerry Sloan氏も"Senior Basketball Adviser"に就任した他に、Karl Malone氏はビッグマンのコーチをしています。なるほど。
    (参考記事のおかげで、これまで意識していなかったUTAのフロント情報がかなり整理できました。とっても助かります。)

2013/07/16

John Lucas Ⅲ signs with the Jazz

Burke、Neto(未サイン)とは別に第3のPGを探していたUTAは、TORでFAとなっていたJohn Lucas Ⅲと契約しました。(Desert News より)
(※)契約の詳細は明らかになっていません。2年、$3.2Mで契約
Lucasは31歳のベテランPGで、サイズは5' 11' と小さい方ですが、爆発力があります。 2011 - 2012シーズンに遡りますが、当時CHIで怪我のRoseのバックアップを務めていたLucasはMIA戦で24ptsと爆発し、チームを勝利に導いたことがあります。動画がありますのでご紹介。


このような活躍をUTAでもしてくれたらとっても頼もしい。ベンチからチームに爆発力をもたらせてくれることを期待しています。


(P.S.)
ORLで開催されたサマー・リーグにてイマイチ結果がでなかったBurke。サマー・リーグだけで全て判断するのは焦燥ではありますが、Burkeの成績は、歴代のサマー・リーグに参加したドラフトTOP指名のルーキーPGと比べるとかなり物足りないので心配です。
(SLC Dunk より)
  •  FG%:24.1%(3pts:5.3%)/RPG:3.5/APG:4.0/SPG:0.2/PPG:8.8
環境が変わっていきなり実力を出すのは難しいとも思います。NetoやLucasにスターターの座を奪われないように、開幕までにしっかりとアピールして欲しいですね。
また、GMのDennis Lindsey氏曰く、未だFA市場に残っているMoや、Tinsleyと契約する気はないようです。Moは早い段階でスターターじゃないと嫌だと言っていたそうですが、TinsleyはBurkeのメンターも喜んで引き受ける姿勢だっただけに残念です。

2013/07/10

Raja Bell and Randy Foye to leave

Orlandで開催されているサマー・リーグで盛り上がっている中、FAとなっていたBell(←すっかり存在を忘れていました。)とFoyeがチームを離れることになりました。
Bellはともかく、3ptsを高確率で決めれるFoyeがチームを去ったことで、ますますUTAにアウトサイドからの脅威が薄れていきます。
  • BellがNYKと契約合意(Desert News より)

    2011 - 2012 シーズンを平均6.4pts、3pts成功率39.1%を記録したBellですが、Tyrone Corbin HCに不満を募らせ、次の2012 - 2013 シーズンではゲームに出ませんでした。Corbin HCは次シーズンでも指揮を取る予定ですので、ゲームに出ない選手を確保しても仕方ないでしょう。なお、契約金がいくらかは不明。(NYKはBellと契約ができる空きがあるのでしょうか?)
  • サイン・アンド・トレードでFoye(3年、$9M)がDENへ(The Salt Lake Tribune より)

    前回の投稿にて、Murphyを絡めた不釣合いなトレードがありましたが、それの追加情報のようです。GSW、DENを絡めたサイン・アンド・トレードでFoyeがシューターを欲しがっていたDENへ移ります。これらの動きの結果、各チームが獲得したものは以下になります。

    • UTA <- Richard Jefferson, Andris Biedrins, Brandon Rush, 2014/2017 Draft 1st Round pick(from GSW), 2016/2017 Draft 2nd Round pick(from GSW), 2018 Draft 2nd Round pick(from DEN)
    • GSW <- Andre Iguodala, Kevin Murphy
    • DEN <- Randy Foye, 2018 Draft 2nd Round pick 

2012 - 2013 シーズンをUTAでプレイし、FAとなってまだ進路が決まっていない選手は、残るはMoとTinsleyのみとなりました。また、2013 - 2014 シーズンのサラリー・キャップが正式に公表されました。


UTAのキャップ状況は現在$52M(Jerel McNealのサラリーは除く)です。残り$6Mのキャップ・スペースをどのように使うのでしょうか。楽しみです。

2013/07/07

Paul Millsap, DeMarre Carroll, Earl Watson and Kevin Murphy to leave

UTA関連情報の備忘録としてこのブログを始めましたが、記事をまとめるのはとっても大変。この時期は情報を追うだけで精一杯だったりしますが(娘の相手もしないといけませんし・・・)、せっかく始めたので、がんばってみます。
いくつかUTAに動きがありましたので、それぞれご紹介。

  1. Millsap(2年、$19M)、Carroll(2年、$5M)がATLと契約合意(Desert News より)

    なんか私が残留して欲しい選手が次々と他チームと契約していきます。私はMillsapがとってもお気に入り。UTA生え抜きの選手というのも理由の一つなのですが、私は低身長インサイド・プレーヤーが大好物なのです。2巡目指名の期待を見事に良い意味で裏切り、長年UTAのインサイドを支えてくれました。Boozerが去ってからはスターターに定着し、プレイ・タイムを得て他チームのサイズのある選手にも負けないところを見せてくれました。ATLではCarrollと一緒に活躍してくれることを願ってます。(契約が終わったらUTAに戻ってきてね)

  2. Kevin Murphy(1年、$0.8M/Team Option)とトレードでRichard Jefferson(1年、$11M)、Andris Biedrins(1年、$9M)、Brandon Rush(1年、$4M)が加入(The Slat Lake Tribune より)

    よくわからないこのトレード。MurphyとGSWの3人では全く釣り合っていません。サラリーがフルタンク状態のGSWがAndre Iguodalaと契約するために、キャップ・スペースを空けようとトレードを持ちかけたところ、キャップ・スペースを埋めたがっていたUTAと話が成立したというところでしょう。2014年、2017年のGSWのドラフト1巡目指名権までも得たという話ですから、この辺りはさすがDennis Lindsey氏。新加入の3人は契約期間が残り1年ですし、Tyrone Corbin HCの構想にも入っていないでしょう。

  3. Earl Watson(1年 $1.4M)がPORと契約合意(Desert News より)

    UTAは現在、ドラフトでBurke、Netoを獲得したことで過剰なPGのFA選手を整理する必要がありましたが、まずはWatsonがチームを去りました。ディフェンスでは相手の早いPG相手だとついていくのが大変そうでしたが、ゲームに出れば短いプレイ・タイムでも着実にアシストを量産するのでとっても安心感がありました。さすがベテラン。WatsonはTwitterでこんなツイートをしてくれています。チームを去る選手がこのようなツイートをしてくれるのは本当に嬉しいですね。PORでもがんばってください。  
  4.  Trey Burke、Rudy Gobertと正式にサイン(Desert News より)

    Burkeは4年契約(3、4年目はTeam Option)です。1年目~2年目まで$2,032,300(give or take 20%)。最大で$4,987,320だそうです。(※)あまり自信がないため、間違っていたら訂正します。
    Gobertも同様に4年契約(3、4年目はTeam Option)です。1年目は$1,078,800、2年目は$1,127,400だそうです。
    また、ルーキーで唯一サインしていないNetoですが、現在スペイン・リーグのLagun Aro GBCというチームの契約下にあるため、未だサインできない状況のようです。
これら4つの動きによって、UTAのロスターにも変更が及びます。混乱しないように整理しておきます。(※)新加入選手は青字、未サインの選手は赤字で表記
  • PG : Trey Burke / (Raul Neto?)
  • SG : Alec Burks / (Jerel McNeal) / (Brandon Rush)
  • SF : Gordon Hayward /(Marvin Williams) / (Richard Jefferson)
  • PF : Derrick Favors / (Jeremy Evans) / (Andris Biedrins)
  • C   : Enes Kanter / (Rudy Gobert)

2013/07/05

Al Jefferson agrees to contract with the Bobcats

遂にAlがCHAと3年、$41Mで契約合意しました。(詳細はこちら)
これまでUTAを支えてくれていた彼の離脱はとっても淋しいけれど、本人が希望していた高額契約が結べそうで良かったです。新天地でもがんばってください。












 

2010 シーズン・オフにCHIへ移籍したCarlos Boozerや怪我のMehmet Okurの代わりにMINからやってきたAl。UTAへやってきたAlは「ようやく優勝を狙えるチームでプレイすることができる」と思ったことでしょう。

Alは2004年のドラフトでBOSに指名され入団。2004 - 2005 シーズンにBOSはPlayOffに出場しましたが、その次のシーズンでBOSは再建モードに突入。Alは2006 - 2007 シーズンからスターティングCとしてプレイ。レギュラー・シーズンの成績はイースト最下位だったものの、インサイドの得点源となるまで成長しました。

来シーズンでの活躍も期待できた矢先に、BOSはKGの獲得のため(Paul Pierce、Ray AllenとのBig3結成)にAlを含む計5名 + 将来の1巡目指名権 + キャッシュと一緒にMINへ放出します。放出されたMINはKGが抜けたことで一気に再建モードへ。AlがMINに在籍した2007 - 2008 シーズン~2009 - 2010 シーズンまでのレギュラー・シーズンでの勝ち星はそれぞれ、22勝、24勝、15勝ほどでした。MINではリーディング・スコアラーとして評価も上がってきたAlですが、ずっと勝てずにいました。

そんなAlは上述の通り、2010 シーズン・オフにUTAへやってきました。2009 - 2010 シーズンのUTAはDeron WilliamsとBoozerのコンビが柱となり、PlayOffではWCSFまで進出。ようやく強豪チームへと加わることができました。BoozerがCHIへ移籍しても、新加入のAlがその穴を埋め、UTAはまだまだ強豪として"Wild West"を代表するチームであり続けるだろうと、誰もが思ったことでしょう。
 しかし、2010 - 2011 シーズン前半に好調に勝ち星を積み上げてきたUTAですが、シーズン後半に差し掛かる前に不調のブレーキがかかります。これが差し金となったかどうかは知りませんが、DeronとHCであるJerry Sloan氏の仲が拗れてしまい、不運にもこれまで23年間、チームの指揮をとってきたSloan氏が辞任しました。これにより、Deronがチーム・フロントに対してSloan氏の辞任を要求したという話が広まり、チームは険悪なムードとなった結果、DeronをNJN(現BKN)へトレード。チームのHCと大黒柱を同時に失うことになりました。結果、暫定HCに当時ACだったTyrone Corbin氏(現UTAのHC)が就任しますが、その後のシーズン後半は黒星が先行し、PlayOffを逃してしまいます。2011 - 2012 シーズンではAlとMillsapを中心にチームをリメイク。レギュラー・シーズン8位でPlayOffに出場しますが、SAS相手にスイープされてしまいます。2012 - 2013 シーズンはPlayOffに出場できませんでした。

3シーズンUTAでプレイしたAlは苦しいチーム状況の中、本当によくやってくれました。以下は彼の3シーズン分の平均スタッツです。
"34.4 mpg, 18.5 ppg, 9.5 rpg, 2.0 apg, 1.6 bpg, and 0.8 spg"
ディフェンスでは拙いところもありますが、オフェンスとリバウンドでチームを引っ張ってくれました。ポストからのパターンは多彩で、ポンプ・フェイクやベビー・フック、ジャンプ・ショットにティア・ドロップまで放ちます。P&Rでは豪快なフィニッシュを決め、とってもエキサイティングな選手です。また、Kanterの良きメンターだったそうで、本人曰く「若いやつ(Knater)のプレイ改善のためにヘルプするのは当然のこと。上手く行けば、そいつが他の若いやつに同じことをするだろう。誰かがオレのためにそうしてくれたようにね。」 試合中でもロッカー・ルームでも頼もしい存在だったようです。
結果的に、これまでタイトル・コンテンダー・チームの一員として優勝争いに身を置くことは叶わなかったけれど、それでもめげないで献身的にチームのためにプレーした彼に賛辞を贈りたい。

NBAに入団してから9シーズンのAlの戦績は 282(勝) - 441(敗)です。今回、CHAとの契約合意となりましたが、CHAも勝てるチームではありませんし、2014年ドラフトで高順位指名権をGETするため、2013 - 2014シーズンも負けまくる予定との話。それでもCHAと契約合意したということはやはりサラリーに重きを置いたのでしょうが、それもプロの選択肢の一つだと思います。(もうちょっと待てばHowardを取り損ねたチームからのオファーもあったでしょうに。)プロとして優勝にこだわることと、ビジネスのためサラリーにこだわることのどっちに重きを置くかは非常に難しいところですし、本人の環境に寄るところもあります。ただ、後者の方が多数を占めている印象が強いのは、優勝することがそれだけ博打的な確率でしか成し得ないことなのでしょう。
彼はまだ28歳ですし、まだまだ先があります。いずれ、彼がタイトル・コンテンダー・チームの一員となり、優勝を経験できたらと願っています。それがUTAならとっても感動的ですね。 これからもひっそりと応援しようと思います。

2013/07/04

Kyle Korver re-signing with the Hawks












前回の投稿で、Korverが欲しいと書きましたが、ATLと再契約合意だそうです。う~ん、残念。
また、MayoはMILと契約合意と報じられました。Kirilenkoに関しては現時点で情報はありません。














これを受けて、Desert News の記事では、UTAはNYKのChris Copelandに狙いを定めていると書かれています。ウィングの補強は必須ですが、再契約するかもしれないCarrollと役割が被るんじゃないかと心配しています。Copelandと契約した場合は、Carrollとは再契約しないつもりなのでしょうか?また、同じチームにドレッドは二人も要りません!
しかし、Copelandに対してUTAはオファーを提示してはいないようです。また、UTA以外にも複数のチームが興味を示しています。今のところ有力なのがNYKとの再契約だそうです。

サラリー・キャップに空きがあるのは良いのですが、早い内にキャップを埋めておかないと、キャップを埋めるために必要のない契約を結んでしまう恐れがあります。そうなるのであれば、AlとMoは望みが薄いですが、既存選手との再契約の方がまだ良いでしょう。
FA交渉スタートから、余裕を持って状況を追っていましたが、いいなぁと思った選手がどんどん他チームと契約合意に至っていくので、 だんだん焦ってきました。まだ合意の段階で実契約も始まっていないし、私が焦っても仕方ないので、もう少し様子を見ようと思います。

(P.S.)
どこかのサイトにMillsapとのS&Tで、ORLのArron Afflalo(2年、$15M)、Glen Davis(2年、$13M)を獲得してはどうか?という案がありました。ウィングと、インサイドの補強が同時に行なえる素晴らしい案だと思います。二人とも残り2年ですし、悪くない。

As free agency opens, Jazz target veterans

7/1からFA交渉解禁となり、LACがCP3と再契約合意、Redick、Dudleyを獲得決定と、目まぐるしく動いている中、2012 - 2013 シーズンのスターターが、Ma.Williamsを除いてFAとなるUTAは今のところTinsleyが再契約するかもという話以外動きはありません。(今のLACは昔のケチケチ時代から考えたら、信じられないくらいアグレッシブだ。これぞCP3効果か。。)

そんなUTAのFA戦況を備忘録も兼ねて簡単にご紹介します。ちなみに、現時点でのUTAのロスター&サラリー状況(Burke、Gobert、Netoは除く)は下図の通りです。














現在、8名が契約下にあり、サラリー総額はおよそ$25.7M。サラリー・キャップは$58.5Mですから、ルーキー契約を含まずに計算すると$30M以上空きがあります。よって、かなり柔軟に動くことができます。
また、ドラフトを終えた今、UTAの各ポジションの中心選手は下記の通りです。※()内は控え選手
  • PG : Trey Burke / (Raul Neto)
  • SG : Alec Burks / (Jerel McNeal) / (Kevin Murphy)
  • SF : Gordon Hayward /(Marvin Williams)
  • PF : Derrick Favors / (Jeremy Evans)
  • C   : Enes Kanter / (Rudy Gobert)
UTA関連の情報収集でいつもお世話になっている The Salt Lake Tribune では、誰を狙っているかが書かれています。リンク先には、「Al、Millsap、Moは恐らく他チームとサインするだろう。」、「Foye、Carroll、Tinsleyは残留を希望している。」、「他チームならKyle Korver、Andrei Kirilenko、O.J.Mayoを狙っている。」と書かれています。 やはりウィングがやや薄いため、SG、SFを補強したいようです。

ここからは私の個人的な感想です。ウィングの補強は大賛成で、名前が挙がっているKorver、Kirilenko、Mayoといずれも喉から手が出るほど欲しい選手。特にチーム・バランス的にも理想なのが、元UTAであるKorverの加入。ドライブ型のBurksや、(多分)オール・ラウンドのHaywardがいるUTAのウィングにはピッタリだと思います。恐らく、Carrollとは再契約するでしょうからストッパー役は彼が担えます。PGのポジションはTinsley(、およびFoye)の再契約で落ち着くでしょう。
また、インサイド(PF、C)・ポジションでは、できればMillsapに再契約していただきたいと思います。Favorsが次シーズンからスターターとなるだろうと言われていますが、控えでもインサイドに厚みを持たせるためにMillsapは残留して欲しいです。チームもMillsapには残留して欲しいようです。


(P.S.)
  • 人名ですが、カタカナ表記は書くのは楽なのですが"正しい"読み方に苦労するため、これからは英語(アルファベット)表記に統一することにします。過去の投稿分は直しません。
  • KorverはBKNと契約合意するんじゃないかと心配していました。しかし、こちらのような報道もありますが、どこと契約するのでしょうか?→ Nets out of the running for Kyle Korver

2013/07/01

Sloan Rejoins Utah Jazz as Senior Basketball Adviser

私が当ブログを始めようと思ったきっかけの2つの内の1つが、Jerry Sloan氏のUTAへのカムバックです。私はUTAファンであり、彼がお気に入りのHCでした。そのSloan氏がUTAの"Senior Basketball Adviser"という職に就任されました。とっても嬉しい。(参考記事)
Sloan氏はUTAのHCとして、1988 - 2011 の23年間にも渡り指揮をとり、以下の素晴らしい功績を残しました。
  • Playoff 出場 19回
  • NBA Final 出場 2回 (1997, 1998)
  • 16年連続でシーズン勝ち越し、その内シーズン50勝以上が13回、更に60勝以上が3回
  • 2009/09/11 に "the Naismith Memorial Basketball Hall of Fame" に殿堂入り
NBA Final に出場した際にはストックトン&マローンの時代でした。その時は、MJ 率いるCHIに敗れ、Final制覇は叶いませんでした。ちょうどその頃からNBAを見始めた私は、当時CHIを応援していましたが、UTAの憎らしいくらいの渋とさに最期の方は完全に魅了されてしまいました。(ブライアン・ラッセルとか若かったドニエル・マーシャルとか本当に憎らしかったですね。後ほど大好きになりましたが・・・)勿論、Sloan氏も大好きになりました。2011年に惜しくもチームを去ってしまいましたが、他のチームでHCの話が浮上していた中で、またこうしてUTAに戻ってきてくれたことを、私はとっても嬉しく思います。

さて、今回Sloan氏は"Senior Basketball Adviser"に就任しましたが、その役割とは以下の通りです。
  • サマー・リーグ/トレーニング・キャンプ/ワークアウトにて選手を評価
  • プロ、およびカレッジ選手のスカウト
  • 練習視察
  • 毎年恒例の予備校や大学のコーチ・クリニックにホストとして参加
球団社長のRandy Rigby氏のコメントです。
“The basketball knowledge and experience that Jerry brings is invaluable, and his insights will help in our pursuit of becoming a championship-caliber team”

次に、現UTAのHCであるTyrone Corbin氏のコメントです。
“I am glad Jerry is going to continue to be involved with our organization”

二人ともSloan氏に働きに期待しているようです。現在UTAは再建モード中です。そんな中、ドラフトでは今後フランチャイズ・プレーヤーとして期待を寄せているBurkeや、Gobert、Netoといったチームに必要な選手を獲得しました。完全な贔屓目ではありますが、Sloan氏が加わったフロントの働きはさすがだと思います。(GMのDennis Lindsey氏がドラフト時のトレード実行や指名を行ないました。)私が当ブログを始めようと思ったもう1つのきっかけは、ドラフトから上手く再建モードに切り替えられたことです。特にBurkeの獲得は本当に嬉しい。
さて、ドラフトの次はFAです。UTAの目標としましては、Burkeがオールスター級の選手に成長した時に、優勝を狙える位置にいたいはずです。それまでは無理して補強する必要はありません。
どのような選手と契約を結び、どんなロスターで2013 - 2014 シーズン開幕を迎えるのでしょうか? Sloan氏が加わったフロントの手腕にかかっています。

(P.S.)
噂レベルですが、モーはUTAと再契約しない方針のようです。 ドラフトでバークを指名した段階である程度予想はしていましたが、元々UTAの選手であり、昨シーズンも怪我がちながらがんばってくれていたため、残念ではあります。次のチームでの活躍を願っております。