2016/06/04

NBA FINAL 2016 : GSW vs CLE - Game#1

NBA FINAL 2016が始まりました。今年も GSW vs CLE の対戦。
GSWは、RSにて開幕24連勝からの73勝9敗という偉業を成し遂げ、PlayOff ではOKCに1勝3敗と追い込まれながらも、そこからまさかの3連勝でFINALの舞台に再び戻ってきました。
一方、CLEはPlayOffではTOR相手に2敗しただけという圧倒的な強さで勝ち上がってきました。また、昨年と異なり Love や Irving の怪我はなく、万全の状態でFINALに臨むことができました。(LeBronの6年連続FINAL出場というのがもう素晴らしいですね。)

スプラッシュ・ブラザーズの二人を調子に乗せることはしたくないCLEは、フィジカルなフェイス・ガードによって、アウトサイドは徹底してチェックし、イージーなシュートは打たせませんでした。PNRでは、スクリーナーのディフェンダーがスイッチしてどこまでも追いかけます。インサイドに切れ込んでいくも、リングに嫌われ続けた結果、二人合わせて20点という今シーズン最低成績となりました。しかし、二人の得点が伸びず停滞するGSWを救ったのは、Iguodalaを中心としたベンチ・メンバーでした。
Iguodala、Livingston、Barbosaの三人で2Q頭と4Q頭の2ndユニットの時間帯で、CLEを突き放します。圧巻だったのは、4Q開始時に74-68のGSW 6点リードだったのを、残り6分でCurryがコートに入るまでに94-76の18点リードに広げます。ここから、一時はCLEの9連続得点もあり、96-85の11点差に詰めますが、最後まで不調のままでは終わらないCurryとKlayの3pts 2発で更に差を広げそのまま試合終了。GSWがHOMEでの第1戦を制しました。


Game#1で敗れたCLEですが、やはり力の差は感じられず、実力は伯仲してます。また、CurryやKlayの得点を抑えることにも成功しています。Game#2以降、同じ展開になるとは到底思えません。このまま Curry と Klay をシャットダウンし続けるのか、またや二人が大暴れするのか、次戦も楽しみです。




雑記
  • 昨年のFINALでは、GSWは初出場ということもあってGreenやBarnesの動きが硬かったのですが、今回の二人は落ち着いているように感じました。意外にも序盤は、Barnes と Bogut の2人で11得点し、Greenも要所で3ptsを決めていました。Curry、Klay以外のメンバーの得点が伸びると、CLEとしてはディフェンスの的を絞ることができず、苦しくなるでしょう。
  • CLEは序盤、LeBronがインサイドを徹底して攻めていました。ローポストからのドライブ・インは速くて鋭くて、ウィーク・サイドのヘルプは追いつきません。しかし、2Q以降はGSWがLeBronのローポストを上手く封じこめていました。ウィーク・サイドでは抜かれないように守り、ヘルプのいる方へ誘発することで、LeBronのFG%を下げることに成功しています。また、Iguodalaのスティールもあり、TOの誘発させています。
  • Game#1の勝利の立役者は Livingston でした。6' 7"のサイズに長い腕を目一杯伸ばして放つミドル・シュートをCLEは止めることができませんでした。Tristan がブロックに飛んでも止めれません。同じPGであるIrvingに至っては、リリース・ポイントに届きもしませんでした。ベンチ・メンバーのため出場時間も少ないと見込まれますが、Livingstonをどう守るかもCLEにとっては課題となったでしょう。
  • 個人的にはGame#1のMVPは Iguodala だと思ってます。3Q終盤のIguodalaに対するDellavedovaの金的攻撃。ヒート・アップし試合も中断してしまったのですが、再開後すぐに3ptsを決めたIguodalaはとっても格好良かった!!!また、4Qでも序盤は得点を重ねたり、味方へのアシストだったり、ディフェンスで貢献したりと、素晴らしい活躍でした。
  • GSWはこのシリーズで、Irving を抑えるのに苦労しそうです。Curryでは、止めるのが難しそうですし、そもそもディフェンスでそこまで負荷をかけたくないでしょう。最初はKlayがガードしていましたが、ファールが増えてベンチに下げられていました。ファールを抑えられれば言うことはないのでしょうが、Irvingはファールを取るのも上手いですね。

  • 最後に、Varejao は短い出場時間ながら本当に良い仕事をしますね。ディフェンス要員で出場し、2回もオフェンス・ファールを誘発していました(2つとも演技)。相手からしたら厄介極まりないですね。